大学生二人が好きな音楽かくやつ

大学生二人で好きな音楽について、特にアルバムやEP等CD単位で好きに書くブログです。

kike/KOTORI (2枚目/D)

今日も好きなアルバムについて好きに書いていきます。

 

kike/KOTORI

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 KOTORIは日本の4人組ロックバンドだ。僕の知る限り英語歌詞の曲はなく、全て日本語歌詞の曲である。KOTORIの音楽はJ-POPとエモ、ロックの要素が合わさったような音楽だ。スカッと疾走感のある曲も、バラード調の曲も、ポップな曲もつくっている。

 

今回のアルバム『kike』は僕がKOTORIの中で1番好きな1枚だ。ライブでよくやる曲や分かりやすく盛り上がる曲が多く、KOTORIが好きな人の中だとそういう人も多いかも知れない。

まずKOTORIのCDはジャケットから歌詞カード盤面までいちいちお洒落で、このアルバムも僕の好きな紙ジャケというやつだ。余談だがデザインが1番すきなKOTORIのCDは『CREAR』だ。

個人的には、全曲通して「夏らしさ」を感じる1枚だ。夏と一言で言っても初夏から真夏、残暑残る9月や10月辺りまで全てをひっくるめて夏なのだ。10月は秋とも言える季節だが、このアルバムをきいていて想起される場合の10月は「夏」だと感じさせられる。この1枚のアルバムからはストーリー性や、曲順に込められた気持ちが感じられる。疾走感のある始まり、ローテンポ・ミドルテンポの曲、一気に歌い上げる終盤、と流れを意識しているように思う。

「捨て曲」という言い方は好きではないが、普段アルバムをきいていると「この曲はあんまり好きじゃないな」とか「この曲は今日は飛ばそう」と思うことが正直あるが、このアルバムはそれがない。アルバムできこうと思ってきき始めたら頭から最後まで好きな曲しかない。

 

 

M.4 夏が終われば/KOTORI

1曲目から3曲目まで疾走感のある爽やかな曲が続いた後のこの曲。まさに前述の暑さ残る9月、もっと言えば8月31日辺りを思わされる。嫌いな夏が終わると嬉しい、けれどどこか寂しい。そんな気持ちを歌った曲だ。8月が終わる時の寂しさは他の季節では感じ得ない感情だ。誕生日でもクリスマスでも正月でもなく、いわばただの平日である8月31日が、高校生でもない僕にとって未だに特別な日なのだ。8月が終わっても夏は残るし特別な事が起きる訳でもないが8月が終わると夏の終わりが近づいたように感じてしまう。この曲は、そんな僕にとって特別な日の特別な感情を引き出してくる曲なのだ。とても懐かしい気持ちになる。

 

M.6 彗星/KOTORI

アルバム後半の1曲目。レコードで言えばB面の1曲目だ。そんないわゆる第二の1曲目。前半5曲とうってかわってしんみりとした曲。漠然としたようでリアルな歌詞の曲。

知らないうちに嘘をついてたり

知っているのに嘘をついてたり

知らないように耳を塞いだり

知らないふりで逃げていたり

まさにこんな感情になることはないだろうか。僕はある。このリアルな弱さが好きなのだ。

 

M.7 6月/KOTORI

まさに春が終わって初夏といえる季節の曲。出会いの季節と言われたり別れの季節と言われたり、おもいおもいの春が人にはある。ボーカルの横山の春はこんな春なのかなあと思わされる曲。僕は夏が好きなので春が終わる頃、少し浮ついてしまう。そんな気持ちにさせてくれる曲だ。

 

M.8 トーキョーナイトダイブ/KOTORI

6曲目から始まったしんみりとしたムードをさらに一気に引き上げる曲。本人たちがどう思っているかは分からないが、KOTORIの代表的な曲だ。寂しさを歌い上げた曲だと思う。歌詞の端々に孤独という感情を感じる。MVは東京の街を1人あるく横山を映した映像になっているが、まさにそんな風景がきいていると想像される。1人寂しい夜に、バイト帰りの夜道にビールを飲みながら1人で、暗い部屋で、ききたくなる曲だ。いわゆる「ぶる」ことが出来る、自分の世界に入り込める。首都高速道路を車で走りながらきくこの曲は普段きく時とまた違ってきこえる。ぜひしてほしい。

 

M.10 素晴らしい世界/KOTORI

僕がKOTORIの中で1番すきな曲の一つだ。トーキョーナイトダイブで冷ました空気をM.9 ジャスマスターで盛り上げ、アルバム終着に向けて一気に盛り上げる元気な曲だ。全編通して歌詞も良い。世の中に文句を言いながらも「まあそんなもん、ビールでも飲んでこ」とポジティブに歌い上げる。きいていると自分まで「まあそんなもんか」という気にさせてくれる。 

 

 

最後に『素晴らしい世界』の公式ライブ映像を貼っておきます。気になったらぜひCDできいてほしい。


KOTORI - 素晴らしい世界 [YouTube Music Sessions at FUJI ROCK FESTIVAL’19 "ROOKIE A GO-GO"]