大学生二人が好きな音楽かくやつ

大学生二人で好きな音楽について、特にアルバムやEP等CD単位で好きに書くブログです。

woman's/My Hair is Bad  (3枚目/D)

どうも。Dの方です。お酒飲んで少し酔ってます、すみません。今日も書きます。

 

 

woman's/My Hair is Bad(2016)

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 今や言わずと知れた日本の若手代表のようなロックバンド。正直マイヘアを敬遠している人も未だ少なからずいると思う。僕も18歳の頃にこのバンドを、当時の彼女に勧められて知ったときはそうだった。当時18歳で音楽の「きかず嫌い」をしていた僕は「なんだこのバンド名」「女の子が好きなやつでしょ?」と誰もが思いそうなことを思ってしまった。今でも「流行りの音楽でJK・メンヘラ女子がきく音楽でしょ?」とつい「きかず嫌い」している人も多いだろう。しかし実際は、流行りだけでは済まない音楽性がMy Hair is Badにはあるように僕は思う。

 

まずボーカルの椎木知仁の言葉選び、センスが良い。椎木の音楽的バッググラウンドにはラップがあると聞いたことがあるが、事実歌詞の端々にそれを彷彿させる部分がある。引用し始めてしまえばキリが無くなってしまうので控えておくが、わかりやすく韻を踏んだり言葉遊びを頻繁にしている。そしてマイヘアは椎木のワンマンバンドで椎木バンドになってしまっていると思われがちだが(僕調べ)その実、ベースラインが特に良い。きいていてとてもハマるベースラインなのだ。ライブでは好き勝手にアレンジしてしまう椎木に楽器隊の2人も完璧に合わせている所が彼らの技術力を物語っている。

 

正直に言ってしまえば最近の、ここ1年半マイヘアのアルバムはきけていない。というのも、自分の話をおおっぴらに書いたり、自分の過去をここに書いても需要はないとは思うが、恋愛的に落ち込んでいた時にマイヘアは恋愛、失恋の歌をうたっているというイメージから数曲をYouTubeできき、CDを買ったことが、きき始めたきっかけだったのだ。結果的にこれがいい出会いだったわけだが。

 

 前置きがながくなったが、アルバム『woman's』について。このアルバムも又全編通して良い。先の記事で僕はリアリティのある歌詞や曲が好きだと書いたがこのアルバムもかなりリアリティを感じる。実際の椎木の人生や恋愛を歌っているのか、その真偽は僕には分からないが共感してしまうのだ。同じような恋愛や人生を経験したわけでも勿論ないのに、どこか通じる部分を感じてしまう。

 そして先述の通り、言葉選びが良い。きいていて心地が良いと言うかすんなりと内側に入ってくる。それでも椎木の選ぶ言葉は難解なときが多々ある。こういうことを言いたいのかな、と自分なりに解釈出来るときもあれば、これはなんのことを言っているのかさっぱりわからんぞ、という時もある。それでもそういう曲をきいて自分なりにその音楽に向き合える時間は好きなので良いのだ。

 

このアルバムはマイヘアが売れる、知名度を得るきっかけになった一枚だと個人的には思う。だからいわゆるキラーチューンや分かりやすい曲も多い。けれどそうではない、ライブでもあんまりしないような曲もこのアルバムに入っている曲は良いのでぜひ読んでいる人にもアルバムできいてほしい。 

 

 M.1 告白/My Hair is BAD

まさにアルバムの1曲めにふさわしい曲。いきなり前触れもなくサビで、という始まり方が良い。アップテンポなメロディに少しネガティブな歌詞のサビも良い。テンポの速い曲かと思いきや2番のサビ終わりテンポが落ちる。これもとても心地が良い。サビの歌詞を知っていなければあっという間に駆け抜けていってしまって、なんてうたってた?もう一回ききたい、と思わされる部分も好きだ。

 

M.4 グッバイ・マイマリー/My Hair is BAD

僕はこの曲が本当に好きだ。もうめちゃくちゃすきだ。椎木がこの曲を書いた当時、こんなことを彼女や元カノの思っていたかどうかはこの際どっちでも良い。僕がこの曲をきいて共感してしまったのだ。僕には2人で500円の飲み放題にいった彼女も、パスタを作ってくれた彼女もリュックをくれた彼女もいないのになぜか共感してしまう。他人の人生をして、自分の人生を語るのなんてまっぴらではあるが、そういう気持ちについなってしまう。

 

 

M.9 革命はいつも/My Hair is BAD

この曲はとにかくメロディが良い。歌詞をそんなに意識してきいていない時からメロディだけでこの曲をききたい、と思うことがよくあった程だ。今でもふとこの曲から聞き始めることがある。サビだけじゃなくて1曲通してテンポが心地いい。

 

 

M.10 沈黙と陳列 幼少は永遠へ

多分だか椎木の人生、幼少期を歌った歌。曲末の「iPhoneから送信」にすこしだけ読んだことがある椎木が昔かいていたブログに通じるものを感じる。人の人生を少し知ったくらいで全部わかったようなことを言うことは到底出来ないが、それでも椎木の人生観、人格が垣間見えるので好きな曲だ。

 

 

M.13 また来年になってもMy Hair is BAD

M.10 真赤、M.11 卒業、で終わってもとてもきれいな終わりになるのにより一層アルバムを締めるのにふさわしい曲。ポップ調なメロディにポップな歌詞。真赤や卒業

は色々つい考えさせられるような曲だが、それさえも払拭してしまう、次に向かっていける気持ちにさせられる最後の曲だ。

 

 実はこのアルバムとマイヘアの『narimi』というアルバムとどっちについて書くか迷ったくらい『narimi』も好きなので又別の機会に書きたいと思う。

 


My Hair is Bad - グッバイ・マイマリー(ハイパーホームランツアー日比谷野外大音楽堂 2017/5/4)